4,洗浄方式

 
トイレの洗浄は、ロータンク、ハイタンク、フラッシュバルブ方式があります。昔は天井近くのタンクから水を落としていました(ハイタンク)が、今は殆ど使われていません。タンクのないフラッシュバルブ方式はビル、商業施設など太い高圧の給水管のあるところに設置されています。家庭用は殆ど便器近くにタンクを置く、ロータンク方式です。

便器の洗浄方式は、汚物が付着することがなく、臭いが少なく、水消費が少ない方向で様々な方式が考えられてきました。洗浄水の量は一回に8〜10リットルくらいです。

洗落し式 サイフォン式 サイフォンゼット式 サイフォン
ボルテックス式
ダイレクトバルブ式
水の落差だけで汚物を押し流す方式で、構造がシンプル。溜水面が狭く、汚物が付着しやすいことがある。 流れを屈曲させることによりサイフォン作用を起こさせ吸い込む力を強くしている。溜水面は洗落し式より広い。 底部のゼット穴から勢いよく水を噴出させ、強制的にサイフォン作用をおこさせる。サイフォン式より溜水面が広い。 サイフォン作用と渦作用を併用。溜水面が広く、空気を巻き込まないので静か。 水タンクを省き、上部のリムと下部のゼットからの噴射のタイミングを制御するもの。水圧のチェックが必要。