2,トイレのスペースのこれまで
 トイレのスペースはで長さが6尺(0.5坪)、ないし4.5尺(0.4坪)が多く、まれに3尺(0.25坪)のものがあるようです。幅は通常3尺です。
2−1、これまでのトイレ
 日本家屋は3尺(91cm)のモジュールを基本としてつくられてきました。ひと昔前は3尺×3尺の男子小用と手洗いのスペースの奥に、3尺×3尺の和風くみ取りトイレトイレというのが一般的でした。

   和式トイレ写真 汽車式トイレ写真

 また住宅難の時代では、長さ4.5尺(0.4坪)の段付き(汽車式と呼ばれていたと思います)で、下段が男子小用というものが主でした。家の中の場所ですが、くみ取り作業を考え、トイレは家の道路側に配置するのが原則でした。
 2階などで狭いですが3尺×3尺和風というのも見られます。

     旧岩崎邸の水洗トイレ    江戸時代から近世のトイレ(江戸東京たてもの園)
          江戸下町のトイレ(深川江戸資料館)

2−2, 最近のトイレ
 長さ4.5尺程度の、一室のもの(0.4坪)が多いようです。一戸建てでも多いのですが、マンションでは広さにかかわらず、殆どこのサイズになっています。

 学生・単身者用のアパートは同じ部屋の中に浴槽、洗面台、トイレが配置されている浴槽一体型が多く見られます。サイズもいろいろで狭いものは5.5尺×4.5尺くらいのスペースに、浴槽とトイレの間に洗面台が収まっているというような、本当にぎりぎりという感じです。
 ホテルの宿泊施設も同じような一体型が多く、ゆったりとした作りもあれば、ぎりぎりに近いレイアウトのものもありますね。