資源活用型下水道システムとは

下水道は、人口・エネルギー密度の高い都市内に存在し、バイオマスとして有効利用可能な下水汚泥や、未利用エネルギーとして利用可能な下水熱等、豊富な資源を有していることから、これらのポテンシャルを最大限に活用していくことが重要です。
 循環型社会構築の観点からは、最終処分場の逼迫状況に鑑み、下水汚泥の減量化・リサイクルが急務となっているところであり、そのマテリアルリサイクル率については、セメント原料化を中心に2009年度において77%に達しています。しかしながら、今後はリサイクルの多様化によるリスク分散や供給先の確保が重要となっています。
 また、低炭素型社会構築の観点からは、下水及び下水汚泥の処理過程で排出される温室効果ガスを削減することに加え、下水汚泥のエネルギー化や下水熱利用によって、下水道施設の省エネ・省CO2だけではなく、都市の低炭素に貢献していくことが重要です。しかしながら、下水汚泥に含まれる有機物のうちバイオガス利用や固形燃料化等、エネルギーとして利用されている割合は約13%だけであり、下水道施設外における下水熱利用についても事例は少ない状況であり、今後、一層の推進が求められているところです。また、下水道資源の活用を急速にかつ広範に展開するためには、下水道分野だけでなく、広く他分野の方々とのコラボレーションが必要です。

下水道における資源・エネルギー利用

 

  工程 エネルギー 技術区分 製品 利用用途
下水 水処理 再生水 再生利用   環境用水
      熱利用   トイレ・雑用
    下水熱 熱利用   空調熱源
  汚泥処理
汚泥 固形燃料化 固形燃料 石炭代替燃料
      ガス化 改質ガス ガス発電燃料
      焼却・乾燥等 焼却灰 改良土原料
          セメント原料
      リン回収 リン 緑農地利用
      コンポスト等 肥料 緑農地利用
  バイオガス   バイオガス利用 ガス 自動車燃料
          ガス発電燃料
          ガス導管注入
          燃料
  排熱   熱利用 空調熱源
          消化タンク加温
  空間利用   創エネルギー   太陽光発電
  落差利用       小水力発電

 


       せせらぎ水路                  固形燃料化                  太陽光発電






 








        下水熱利用                    緑農地利用                 バイオガス利用