研究集会報告「「雨水ますと泥溜めを考える‐雨水ますでの蚊の発生対策‐」  
                     2022/1/28 NPO21世紀水倶楽部
 
 
【開催趣旨】   
 雨水ますが蚊の発生源になっていると指摘されています。平成26年には東京の代々木公園を中心にデング熱により約160人の感染者が確認され、雨水ますや池等の清掃、薬剤散布が行われました。雨水ますには泥溜めを設ける規定がありますが、雨水の滞留が蚊の発生原因になっているとされ、自治体によっては薬剤の散布も行われています。地球温暖化に伴う蚊の生息域の拡大、海外との往来の増加に伴い、感染症の流行が懸念されています。
 舗装の普及による泥溜めの役割の減少や維持管理作業の負担により、雨水ますの機能や構造についての議論がされており、下水道施設計画・設計指針の見直しも行われました。本研究集会では、道路の雨水ますを含めて、雨水ますや泥溜めの現状と課題について紹介するとともに、その役割、設計や維持管理のあり方について考えます

【開催日時】 令和4年1月28日(金)13:30‐16:15

【開催方法】 Zoomでのオンライン開催

【参加人数】 70名

【プログラム】 司会 理事 竹石和夫・高島英二郎

第一部
(1)挨拶     栗原理事長  

(2) 蚊の発生抑制等から見た雨水ますの現状と課題  
       管清工業(株)本社技術部部長  深谷 渉 氏
          資料              講演要旨

(3) 東京都における雨水ます等の設置と管理の現状
     東京都下水道局中部下水道事務所お客さまサービス課統括課長代理 石井 健二 氏
          資料              講演要旨

(4) 大阪市におけるマンホール泥溜め廃止の経験 
       (株)東京設計事務所顧問・特任理事  山口 登 氏
          資料              講演要旨

(5) 雨水ますで発生する感染症媒介蚊     
       国立感染症研究所昆虫医科学部長 葛西 真治 氏
          資料(配布後一部修正)  講演要旨
第二部
〇 総合討論 
  コーディネーター  理事 竹石和夫・高島英二郎
                            討論要旨