奇跡の一枚大募集 特選の選定  2021.04
○奇跡の一枚特選画像の選考 2021.04
 応募対象を、「活性汚泥微生物の群生、捕食、分裂などの珍しいまたは美しい写真・映像」としており、奇跡の一枚特選選定の項目として、1,美しさ 2,希少性 3,捕食、分裂、出芽などの挙動、を総合的に勘案していくものとしています。 今回特に貴重な画像として次の2点が選ばれました。
● 着生   
場所:某食品会社曝気槽 2007年11月  写真
説明:ケンミジンコにツリガネ虫がびっしりと生えていました。ツリガネ虫が魚類へ着生する事は有名ですが、ケンミジンコにまで着生していました。ケンミジンコにとっては迷惑かも知れませんが、ケンミジンコはとっても元気に泳ぎ回っていました。
資料提供:日鉄環境株式会社 笹崎 愛美(まなみ)

評: ケンミジンコに着生しているのはツリガネムシの一種エピスティリスでしょうか。
金魚や鯉などを飼育しているとツリガネムシの群体が着生し、白点や水カビのような綿状なものがつき、エピスティリス症(ツリガネムシ症)という病気になることがあります。普通、これを顕微鏡観察することはないと思いますが、ケンミジンコのような微生物にも着生するのですね。
 着生の仕方が規則正しく配列し、まるで脚が生えているようで、新種のケンミジンコのようにも見えます。
● クマムシのストローを使った食事風景 
場所:都内水再生センターの反応槽 2018年8月 動画
説明: クマムシが、口からストロー状の歯針を出して、アキネタのような吸管虫の体
液を吸っている様子。吸管虫が、段々としぼんでいく。
資料提供:東京都下水道サービス株式会社 水質課 児玉 弓枝

評: クマムシは下水道教室で顕微鏡観察すると、子ども達に大変人気のある微生物です。
 愛くるしい姿で体内に卵を持つクマムシの写真などはよく見ることができますが、クマムシが足を動かし捕食している獰猛な一面がよく撮れています。
 動画ではクマムシが口からストロー状の歯針を出し、体液を吸い込む様子と、吸収され徐々にしぼんでいく様子を観察することができ、ミクロの世界の中にも弱肉強食の戦いがくり広げられている様子を見ることができます。アキネタかトコフィリアか分かりませんが捕食されている方の微生物もひげが生えているような姿で愛嬌があり、観察会などでは人気があります。


第一回の特選   2017.11
●クマムシの抜け殻と産み落とされた卵  
場所: 鹿島台浄化センター  2015.12
説明:クマムシが脱皮した後の抜け殻に、まるで枝豆のように産み落とされた卵
資料提供:  宮城県下水道公社 大和浄化センター 
●太陽虫(タイヨウチュウ)
場所:ふれあい下水道館内の反応槽(下水中での微生物の増殖槽)    平成15年頃
説明:下水処理をする過程で発生した、原生肉質虫類 40〜50ミクロンの微生物。ウニのように放射状の針(仮足)があり、ほとんど動かない。
資料提供:  小平市ふれあい下水道館(東京都)

○奇跡の一枚大募集 作業部会メンバー:
  山口 敬義(日本下水道協会常務理事)、太田 秀司(下水道管路管理業協会技術顧問), 中山 勲(GKP企画運営委員)、渡部 春樹(21世紀水倶楽部理事)、村上 孝雄(21世紀水倶楽部理事)、亀田 泰武(GKP監事)