列車とトイレーエジプト編ー             清水 洽
 2007年、エジプトツアーに出かけ、カイロからアレキサンドリアへ列車で往復する機会がありました。当然、覗くのは列車の中のトイレです。乗った車両が1等車のためトイレなる入り口付近には警備員がずっと見張っています。カメラを持ちトイレの前をうろうろしていると尋問されそうです。列車が発車してしばらくすると警備員は手抜きでどこかへ行ってしまいました。早速ドアを開けて写真を撮りました。
 エジプトの鉄道は国の経営でほとんど電化されていません。フランス製やスペイン製の車両をドイツかフランスのデイゼル機関車が引っ張っています。カイロを中心にナイル川沿いに複線の立派な軌道が設置されています。やはり軍事用の貨物列車が優先か?


 エジプトの観光地でのトイレは有料です。入り口でお金を払うと、手拭かトイレとペーパーをくれます。ホテルのトイレにはトイレットペーパーは付いていますが、町の中のトイレはそんなものはありません。備えつきの空き缶に水を入れ、左手でこの水を使いお尻を洗い、その後缶の水で汚物を洗い流します。当然、列車トイレにもペーパーは置いていませんでした。

写真―1 我々が乗る、カイロ発アレキサンドリア行き急行列車。ホームの陰に隠れて、汚物流し管は見にくいです。


写真―2 カイロ駅の回送列車の汚物流し管。
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