活性汚泥法の偉大さ-1 誕生100年       2013.5.31/2015.4.16up  21世紀水倶楽部 nogi
1,活性汚泥法はどのように誕生したか         |1|

●19世紀後半頃 人口の都市集中がおこり、環境衛生上、下水処理の研究開発が急がれていた。
 下水に空気を吹き込むと有機物が減り、しだいにきれいになることはわかっていたが、ろ過など物理化学処理の研究の方が盛んだった。 

●空気吹き込みで生ずる浮遊性の沈殿物が生物処理を促進する上で重要らしいことに関する実験。 
   アンガス・スミス 1892年、マザー、プラッツ 1893年  など

●空気吹き込み槽と沈殿池を直列につなげて鉄凝集剤と微生物を入れた実験。
   米国ローレンス研究所のクラークとゲージ。 基本的に今と同じだが返送汚泥がなかった。

●1912年にローレンス研究所を訪問したファウラーが英国に帰って浮遊性の生物を利用する研究を始めた。

●1914年 アーダンロケット(ファウラーの弟子)が
 空気吹き込み後の水槽に沈んだ汚泥を貯めて次の処理に使うことを見つけた。当初6週間かかっていたものが1日までに短縮された。その後数時間にまで。                            -活性汚泥法の誕生-

●1914年 イギリスのサルフォードで日量300㎥のプラントができた。
                 その後続々と建設

●1930年 日本で名古屋市の堀留下水処理場が運転開始
        竣工当時の写真                          名古屋市上下水道局提供
 堀留下水処理場全景 市街地の中にあったため、独自の工夫で覆蓋設置  生物反応槽 現在のものと変わらない姿 

●活性汚泥法は、現在、全国の下水処理場、工場排水処理施設、最近の合併処理浄化槽で使われている
 

●海外での活性汚泥誕生百年記念行事
WEFフォ-ラムプログラム  2013/06/09-11 Water Environment Federation
英国でのパネル 予定2014/04/02-03
IWA Conference Activated Sludge...100 Years and Counting エッセン ドイツ 2014/6/12-14