木更津の干潟(盤州干潟)見学会報告 2023/05/08
                      NPO21世紀水倶楽部   亀田泰武
 木更津海岸干潟見学は今年で14回目となる。見学会の参加者は、総数4名でNPO水倶楽部からは3名。集合は5月8日(月)10:15木更津駅西口出口で、そこからタクシーで近くまで。当日朝にはけっこうな雨が続き、木更津駅では小雨で、微妙な天気であったが、潮干狩り場到着時には止んでいた。当日の潮の状況は、潮位表で東京は6日が満月で、5月8日は干潮が0:17の95cmと12:30の0cm。
 干潟に降り最初に目についたのが去年同様、砂のとぐろで、これはタマシキゴカイ(通称クロムシ)が吐き出した砂。昨年よりも高密度に感じた。蟹の穴だけが多い葛西海浜公園の浜と全く違う生態である。
 今回は潮干狩り場の東隣のところから始めた。
 岸近くから沖の方まで350m移動して掘ったが、貝類は貧相で、小さいキサゴやアラムシロガイがまばらに、アサリは時々小さいのが一つといった状況。沖合の方で7〜8cmの大きなホンビノス貝が一つ取れたとのこと。
 その後潮干狩り場に移動。アサリは1kg程度取れたが、例年より小型であった。また、港内の筏で育てたと思われる灰色系統のものが多く。地で育ったと思われるきれいな貝殻模様のアサリは特に小さかった。今年ハマグリを撒いたそうで4人で2個。自分が一つ。貝の模様が独特で地物なのだろうか。ツメタ貝の卵であるお椀はある程度あった。また、膜を拡げて移動中の小さなツメタ貝を発見。夜行性なので,エサが乏しいので日中も活動していたのだろうか。常連のマメコブシガニも沖の方でけっこう多かった。
当日朝にけっこうな降雨がありJRが遅れるなどした。雨雲の通過が少し遅れたら実施が難しくなっていた。埼玉県の中学生が少し遅れてきていた。バス4台で、天候が微妙の時のこういう行事の難しさを実感。
                                   葛西海浜公園の渚 2023/04/06

     ーアサリの芸術
 小さなツメタ貝。うっすらと拡げている膜が見える。取り上げるとあっという間に引き込んでしまう。  タマシキゴカイの砂とぐろばかり目立ちます
 埼玉県からの中学生。