木更津の干潟(盤州干潟)見学会報告−2   2021/05/28      報告−1
  昨年ハマグリが多数いた付近ではハマグリはいなかった。今年はハマグリを撒いていないそう。取れたのは1〜3個。
 それより沖の方はこれまで,アサリをはじめ殆どいなかったのが、今年は小さいがアサリがけっこうな密度で存在していた。
 アサリ稚貝が多いので,ツメタガイも元気なようで、小さいものも含めて例年より数を増しているようである。膜を拡げて移動中のツメタガイに初めて遭遇した。本来夜行性で膜の直径は貝本体の3倍くらいも。膜でアサリを包んでやすりのような歯舌を用いて獲物の殻の最も尖ったところである殻頂部を平らに削っていき、2mm程度の穴をあけて軟体部を食べる。
 アカニシが1個存在。帰りの出口事務所にアカニシがたくさん入った袋があり、沖で取れたものとのこと。沖では結構増えているのか。アカニシは食材となり刺身でも食べられ、肉食性でアサリ等食べてしまうそう。これがけっこう多いということはアサリが沖の方でも多いことを示しているのかもしれない。
 今年は北側のネットが所々空いていて、隣の干潟にいけるようになっていた。こちらはアサリの密度は少し落ちるが,少し大きなアサリがいた。
 海岸全体の印象として、アサリとタマシキゴカイの存在が大変大きかったが、ヤドカリ、ツメタガイ、アラムシロガイはある程度存在し、マメコブシガニ、バカ貝も昨年よりは遭遇が多かった。
数少ないハマグリ。といっても、過去から見ると存在すること自体珍しい。ハマグリらしい色合いのもの  はじめて見た移動中のツメタガイ。膜を拡げてゆっくり移動していた。青い点は1cm間隔
1cmくらいのアサリが3cmくらいの大きくないアサリに足糸でしがみついていた    アカニシ 15cmくらいに大きくなる