多摩川河口干潟見学会    2017.6 亀田 泰武
 2017/5/27の大潮の日、世話役の大野さんの知り合いの月村さんの船に乗せてもらい、天空橋近くから出航。水倶楽部は4人参加。前日が雨で心配されたが晴れで良かった。潮位は新月翌日で満潮が5:08の200cm、干潮が12:00の-8cmで、干潟に到着したところ、陸上から人が、また、潮干狩りの遊漁船も到着。去年くらいから収穫があるというので来る人が増えはじめたようである。船を下り、熊手を入れ始めたが、砂や泥ばかり。たまに引っかかるのが小枝。大きな石のようなものがあり、それは大きなホンビノス(9.8cm 230g)であった。
   多摩川河口干潟見学会は、2004/8/1,2008/8/2に続いて3回目になる。生物相が大変貧弱なのは同じであるがけっこう変わってきている。2004年ではマテ貝とバカ貝、2008年ではシオフキがある程度のほかアサリ、ホンビノスがいた。
 今回、生物相はもっと貧相になっていて、シオフキもほとんど見られず、アサリはたまに網袋の網をすり抜ける小さな稚貝がいる程度。たまに大きな塊に遭遇し、それがハマグリとホンビノスであった。参加者皆けっこうハマグリを取ることができ、自分は8cm、110gくらいの高級食材店でしかいないような大きなハマグリ2個、中くらい7個とこれまで幻の存在であったのに奇跡のようで、潮干狩りというより宝探しのような感じであった。赤貝のようなサルボウガイと思われる貝も一つ。
 生物は小さなハゼはいたが、他は小さいマメコブシガニをたまに見る程度
 小さい気泡が砂から出てくるところがあってどうもメタンのよう。嫌気的な感じの場所がところどころにあったが全体的には底質の無機化が進んでいるようであった。
  前回調査ではけっこういたホンビノスよりハマグリの方が多いことも驚きであった。
 潮干狩りに多数の人が来ていたのも驚きで、過去は8月ということもあったろうが誰もいなかった。 他の人を見ていると取れている量が少なく、昨年くらいから結構いるということが伝わって皆が来るようになり取り尽くされつつあるように思えた。
 中大の厚い殻の貝類が多いことは、年としてまれに少数の流されにくい稚貝が着底後、流されずに生き残ったためと思われる。

 一方、ネズミ島は小さくなり、干潟上流にカキ殻で出来たような見慣れぬ島があった。