研究集会 活性汚泥法処理施設の設計・運転と電力消費  報告   2015/6/11
    -活性汚泥法誕生百年記念企画-3-        21世紀水倶楽部
開催趣旨
 下水道の省エネが課題になったのは第一次石油ショックのあった40年も昔のことになります。これまで機器の技術進歩がある一方で設計条件と実運転の乖離があること、制御装置など立派なものが設置されている一方でプラント省エネ管理の基本である施設別の電力消費が計測されるようになっていないこと、など省エネはそれほど進んでいないようです。
 標準的な処理である下水量の7倍の空気を水深5mに送り込むことは下水を35mポンプアップするようなもので、原理的には下水量1㎥当たり0.1kwh程度の電力消費が理想でしょうか。現実には、エアレーション施設が大半で、返送汚泥ポンプが数パーセントで、沈殿池機械は少ないなど省エネ対象施設が少なく、送風機がよくできていて何十年も持つことや、活性汚泥は生物なのでタフですが調子が悪くなると回復が容易でないなど、難しい課題となっています。
  原発の停止により、電力のCO2発生源単位が上昇していて、例えば東京電力ではkwh当たりのCO2発生量が0.375kgから0.525kgへと4割も増えており、一層の省エネが求められています。今回OD法を含む活性汚泥法水処理施設について消費電力の実態、既設プラントの省エネ方策の効果と問題点、今後の課題などを説明、討議して頂きました。
プログラム】
 第一部 講演
活性汚泥法施設の省エネについて
 日本下水道新技術機構  資源循環研究部 石田 貴部長
        発表資料      講演録
送風機の最近の進歩
 (株)電業社機械製作所 社会システム技術部 坂本 浩部長
        発表資料      講演録
OD法など小規模施設の設計と運転
 メタウォーター(株)プラントエンジニアリング事業本部
         鈴木 和美 シニアアドバイザー
        発表資料      講演録
        
 第二部 質疑・討議 コーディネーター 清水 副理事長
           講演録         

   
開催日時】 2015年5月15日(金)14:00から

【会場】(公財)日本下水道新技術機構8F中会議室
              (東京都新宿区水道町3-1)