ディスポーザーと都市生活

 

「ディスポーザーはなぜ禁止されなければならないのか」ということについて会員の皆様のご意見を拝聴したいと考えています。まず議論の前提として、ディスポーザーの仕様(もしくは用途)と性能について紹介し、ついでそのメリット、デメリットについての一般的な見解を示すことによって、ディスポーザー使用の可否についての会員からの活発な議論を期待しています。

 

1)ディスポーザーとは


 ここでの議論の対象とするディスポーザーは運転しながら水と生ゴミを投入する単体としての家庭用の生ゴミ処理機械とします。

2)メリットについて

@  生ゴミを即時的に排出することにより、住宅の内外における環境から臭気、害虫の発生等をすくなくすることが出来る。

A  ゴミの収集作業が容易になるとともに発熱量が上がり、エネルギー回収が可能になる。

B  高齢化社会に向けてゴミ出し作業の軽減と積雪地方におけるゴミ収集の作業の減少をはかることが可能になる。また、高層住宅におけるゴミ出し作業の軽減も都市生活者には欠かせないメリットである。

3)デメリットについて

@  下水道施設への各種の負荷が増加する。施設の増設、維持管理費の値上げが必要となる。

A  合流式の下水道においては雨天時に河川等への汚濁物質の流出を増加させる懸念がある。

B  下水道の未整備地域でのディスポーザーの設置を助長させる懸念がある。

C  単純な機械であるにもかかわらず値段が高い。

D  貴重な水資源を浪費する。